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1-4.商品は真似されても、「ストーリー」は真似できない

もうひとつ、わたしが、ただの輸入をしなかった理由があります。
それは、ただ輸入した商品だと意味がないと感じたから。
ただ輸入しただけだと、すぐにほかの誰かが真似をできるからです。
もちろん、インドから輸入することも、いい商品を見つけることも苦労はします。でも、そこに、他人の心を動かすような「ストーリー」が生まれるとは思えないのです。
一方で、一緒になって新しいものをつくろうとすると、そこに「ストーリー」生まれます。


いろいろな苦労であったり、つくり手の思いであったり、商品をつくる過程で生じる紆余曲折などの「ストーリー」は、わたしと、相手でしか紡ぎだせないものです。 それは、真似しようにも真似ができないものです。 そして、苦労すれば苦労するほど、「ストーリー」が魅力的になってくる。だから
こそ、開発途中に大変なことがあっても、これで「ステキなストーリー」になるかもと考えられて、前向きになることもあります。


いま、これだけいろいろな情報がインターネットで行きかうなか、商品は真似されやすい時代になっています。なかなか、商品で差別化をはかることは難しい。
だからこそ、そのブランドや商品の持つオリジナルの「ストーリー」で差別化をはかることが、とても大切なのではないでしょうか。