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インド出張レポート:布に宿る物語をたずねて – テキスタイルの現場から

インド出張レポート:布に宿る物語をたずねて – テキスタイルの現場から

こんにちは。EC担当の阿部です。
ずっと憧れていた国、インドへ——。今回、初めてその地を訪れることができました。

今回のジャイプールへの旅のテーマは「素材のその先にいる人を知ること」。
ものづくりの現場で出会った景色や、職人さんたちの想いを、皆さまにも少しお届けできたら嬉しいです。

ものづくりの現場をたずねて。

デリーから飛行機で約1時間。

ジャイプールの住宅街の一角にある、ブロックプリントの工房を訪ねました。

ごく普通の街並みにひっそりとたたずむ建物。

初めての訪問に少し緊張しながらも、この場所でどんな出会いがあるのか、静かに楽しみな気持ちもありました。

緊張と安心と、ラッシーと。

打ち合わせのはじまりは少しドキドキ。

ちゃんと伝わるだろうか、と不安もありましたが、みなさんとても穏やかで、あたたかく受け止めてくださいました。

インドといえば…のラッシーまでふるまっていただいてびっくり。ナッツとヨーグルトの“結晶”のようなトッピング入りで、気温が高いインドで飲むラッシーはさっぱり美味しくて感動!

きっと現地では定番なのでしょうけど、日本で言えば「緑茶をふるまう」みたいな感覚かもしれません。

そう思うと、ちょっとしたおもてなしにも文化の香りが感じられて、嬉しくなりました。

ブロックプリントに夢中になる理由。

ずらりと並ぶテキスタイルは、柄も素材も実にさまざま。

見ているだけで心が躍り、あれも作りたい、これも形にしたいと、頭の中にどんどんアイデアがあふれてきます。

映画『美女と野獣』で、ベルが初めて野獣のお城で図書室に招待されたシーンをご存じですか?

このテキスタイルたちを目の前にしたとき、まさにあの時のベルの気持ちがよく分かるような気がしました。

静かな情熱と、まなざしの先にある誇り。

無駄のない動きに、自然とこちらも背筋が伸びるような気持ちに。

慣れた手つきに頼もしさを感じつつ、「この人になら任せられる」と思える、そんな空気をまとった方でした。

笑顔で返してくれた “Yes” の気持ち。

「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねると、スタッフのみなさんは首をかしげるように、にっこりと微笑んでくれました。

――それはインドでの“YES”のサイン。

はじめての訪問にもかかわらず、フレンドリーであたたかく迎えてくれた現場の空気に、自然と緊張もほどけていきました。

ものづくりの現場には、手のぬくもりだけでなく、人のぬくもりも確かに息づいています。

言葉を超えて、丁寧にかたちにしていく時間。

こちらの希望を伝えると、すぐに現場スタッフに共有してくれ、認識のズレが出ないように一つひとつ丁寧に確認しながら話を進めてくれました。

経験豊富なスタッフが、プロならではの視点で提案をくれる場面もあり、対話を重ねながら少しずつかたちにしていく時間はとても貴重なものでした。

ここにも、誇りを持って働く手がある。

淡々と、でも確かに。

ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねていく彼女たちの姿には、言葉を超えて伝わってくる「芯の強さ」がありした。

何かを語らずとも、その手つきとまなざしには、日々の経験がしっかりと刻まれていました。

ここで生まれるものたちは、こうした人たちの確かな手(技術)から生まれています。

飾らないからこそ、かっこいい場所。

オフィスから車で10分ほど。

少し離れた場所にあるプリント工場へ案内していただきました。「ここで作ってるんだよ」って言われた先が、想像とちがい、華やかさとは少し違う、ざらっとした空気。

でもその分、ここで何が行われているのか、どんな人たちが手を動かしているのかを、肌で感じることができました。

無機質なのに、妙に熱を帯びていた。

積み上げられた無数のブロックと、床にずらりと並んだ染料の容器。

一見すると無機質な空間だけど、どこかぴりっとした空気が漂っていました。

静かな現場。けれどその静けさの奥に、積み重ねられた技術と誇りがしっかりと息づいているのを感じました。

音もリズムも、すべてが手の中にある。

いい色に日焼けした体と、無駄のない手の動き。

ノースリーブの職人たちが、真剣なまなざしで「コンコン」と音を響かせながら、すべて手作業で柄を押していきます。

無地の布に、少しずつ楽しい柄が重なり、色が重なり、1枚の生地ができていく。

そのひとつひとつに込められた経験と集中力は、まさにプロの証。

その姿が、ただただ、かっこよかったです。

ぞうさんの柄に、5つのブロック。

今回、特別にブロックプリントの体験もさせていただきました。

モチーフは、インドらしさ満点の「ぞうさん」。

ひとつの絵柄を完成させるために、なんと5つものブロックを順番に重ねていくという、手の込んだ工程。

まっすぐな線も、細やかな模様も、すべて人の手から生まれていることに、ただただ感動でした。もちろんブロックも手作りです。


11歳からブロックプリントの世界に入り、伝統を守り続けているオーナー。

そんな彼と、MAYGLOBEはものづくりに挑んでいます。